Vol.28 ミャンマーで美容はできるのか問題

どこで髪を切るか問題

海外に住んだことのある日本人の知人が口々に言うのは、「安心して通える美容院がない」ということです。言葉や技術の問題、日本人の髪質を理解している美容師がいないなどの理由で、カットやパーマをしても満足のいく仕上がりにならない、という話をよく聞きます。

日本の美容師のカット技術は世界有数ですし、最新のパーマやトリートメントなどの施術も当たり前のように受けることが出来ます。日本は、ヘアカット以外にも、ジェルネイルやまつげエクステなど、日進月歩で新しい技術が取り入れられ、技術力も高い美容大国です。そんな日本の最高の技術と比較してしまうと、外国ではなかなか満足出来ないのも仕方ないのかもしれません。

私は、ショートカットにしているため、できれば月に1回くらいの頻度でヘアカットをしたいのですが、ミャンマーに来た当初は、どこで髪を切っていいのか全くわからず、困っていました。ローカルの美容院はたくさんありますが、どんな仕上がりになるのか想像できず、恐ろしくて入ることが出来ませんでした。

ヤンゴンには、日本人の美容師も数名いると聞きました。でも、日本にいる時ですら、運命の美容師を見つけるまでに、時間がかかるものです。それが、ヤンゴンの数名の美容師の中から見つけられるのか、そして、カットしてもらった後に、運命の美容師でないと感じたら、その後すごく気まずくなりそうな気がする…となんとも日本人的な理由から、日本人の美容師へお願いすることもできなかったのです。

ミャンマーからの初めての一時帰国の時、私のショートカットの髪は伸び放題で、見るも無残なひどい有様になっていました。すぐに美容院にかけこんでカットしてもらい、ようやくほっとしたのを思い出します。

運命のミャンマー人美容師との出会い

なかなかミャンマーでのヘアカットに踏み切れない日が続いていましたが、ある日、運命の出会いが訪れました!あるホテルで、お酒を楽しんだ帰り、気持ちが大胆になった私は、ホテル内の美容院に飛び込みで入ってみることにしたのです。

担当させていただきます、と出てきたミャンマー人の男性美容師は、きれいにアイロンのかかったシャツを着て、ブランド物のベルトに、革靴でピシッとキメていました。「ピシッと決めている美容師はいい仕事をする」という持論を持っている私は「この人は期待できそう!」と感じました。
スマートフォンで、ショートカットが素敵な女優さんの画像を検索し、「こんな感じで」と美容師に見せました。美容師が、困った顔をして「無理」と言った気がしましたが、「とにかくショートカットでね」とお願いし、お任せしました。
カットの仕上がりは、限りなく私が見せた女優さんのそれに近く、湿気の多いミャンマーの気候でも手入れしやすく完璧でした!

お値段は、シャンプーも込みで35000Kyat(約2800円)。ホテルの中のとてもきれいな設備であること、とても丁寧な接客を考えると、とてもお得に感じました。
しかし、ローカルの美容院でカットしてもらうと5000Kyat(約400円)以下のお店も多い中、ミャンマーにしては結構なお値段。後に知った話によると、この美容院の系列は、中国系ミャンマー人のカリスマ美容師が出店している、ミャンマーで一番カット料金が高額な美容院のひとつだったのです。オーナーのカリスマ美容師のヘアカットは100ドル以上もするそうですが、外国人や大使館関係者にも大人気なのだそうです。
私がカットしてもらった、支店のミャンマー人美容師の腕にも納得がいきました。

以来、月に1回のペースでこちらのミャンマー人美容師にカットをお願いしています。毎回、女優さんの画像を見せて「これでお願い」「無理」というやりとりを繰り返していますが、いつも満足のいく仕上がりです。

ちなみに、息子のヘアカットは家の近所にあるローカル美容院で、お値段は1500kyat(120円)です。前も後ろもパッツンの刈り上げオカッパな仕上がりですが、それはそれで可愛く、重宝して利用しています。

ジェルネイルにペディキュア、まつげエクステもミャンマーで

ミャンマーの女性は、ネイルやペディキュアが大好きで、メイクはごくごく薄くても、ネイルはいつもきれいに塗っている、という人も多いです。街中の美容院は、たいてい「Beauty SPA」という看板をかかげており、ヘアカットだけでなく、ネイルやペディキュア、フェイシャルエステなどもしてくれる場所がほとんどです。

ヘアカット問題が解決すると、美容欲も高まり、ミャンマーのネイルサロンにもチャレンジしてみました。
日本では、子連れでこういった場所には行きづらかったのですが、ここは子供に優しい国ミャンマー!私の施術の間、息子は椅子の上で遊びながら待たせてもらったり、手が空いているスタッフのお姉さんがおやつをくれて一緒に食べたりしています。
仕上がりも問題なく、すっかり居心地がいいことがわかった近頃は、サロンでペディキュアを塗ってもらうのが癒しのひと時です。

最近では、まつげエクステンションや、ジェルネイルが出来るサロンも増えてきました。ジェルネイルは、ミャンマーではまだまだ新しい技術なので、繊細なデザインをしたい場合は日本人のネイリストさんがいるサロンで、一色だけ塗りたい場合はミャンマー人スタッフの施術で、と使い分けています。まつげエクステンションは、日本のアイリストさんが指導したミャンマー人スタッフさんに施術してもらいましたが、とても丁寧で満足のいく仕上がりでした。

技術的にも問題なく、仕上がりも大満足なうえに、お値段は日本の1/3以下!
今では、一時帰国の予定が入っても、「ミャンマーにいる間にヘアカットして、まつげもつけて、ペディキュアもして、ネイルもやっておこう」という感じで、すべての美容をミャンマーで楽しんでいます。