Vol.26 古くて新しいビンテージチークの魅力

ミャンマーチークの家具とは

ミャンマーは高級木材として有名なチーク材の産地です。
家庭の中でよく使われているのが、チーク材で出来た応接セットで、街中でも、ショッピングモールの家具売り場でも、いたるところで売られているのを見かけます。ずっしりと重いチーク材は、現地でも高級で、応接セットは相当な値段がします。

職人さんの技が光るチーク家具はデザインも素晴らしく、シンプルなのに重厚な雰囲気が素敵です。
でも、1点残念に思うことがあります。仕上げに、黄色っぽいテカテカのニスを塗っているので、せっかくのチーク材の風合いが、消えてしまっているように見えるのです。
製造途中のニスを塗っていないチーク家具の方が、素敵に見えるので、「ああ、これにあのテカテカのニスを塗ってしまうんだわ、もったいない…」と見かけるたびに思ってしまいます。

ミャンマーで部屋を借りる時には、家具や家電がついていることが一般的です。以前の事務所にも大家さんが、このチーク材の応接セットを置いてくれていました。高級なものなので、大家さんとしては、好意で置いてくれたと思うのですが、やはり、どうしてもニスの感じが好きになれませんでした。

素晴らしきビンテージチークの世界

そんなある日、レストランで素敵なチーク材の家具と出会いました。テカテカのニスではなく、ダークな色でつや消しの仕上げをしているものでした。
一目でその風合いを気に入り、こんな素敵な仕上がりのチーク家具が手に入るお店を探すことにしました。

なかなか情報を手に入れることが難しかったですが、しばらくして、欧米人が経営しているミャンマー雑貨のお店に、ツヤ消し仕上げのチーク家具が少し置いてあることを発見しました。1人がけソファ2脚とそのソファにぴったりな丸テーブルを早速購入しました。
すっかりその雰囲気が気に入った私は、もっと他の種類のものも欲しいな…と欲が出てきました。

その後、オーダーメイドで新品のチーク材の家具を作ってくれるお店があるという情報も教えて頂きましたが、何だか私が求めているものとは違うような気がする…と、さらに情報収集していると、家具関係のFacebookページで、ビンテージのチーク材の家具をリメイクして販売しているお店がある事を発見しました。
早速行ってみると、倉庫のような場所に沢山並べられたチーク材の家具は、古めかしさと新しさが同居した素晴らしい佇まいでした。どれもこれも素敵で、「求めていたものはこれだ!」と私は大興奮してしまいました。
まずは、1つ小さいものを買ってみよう、と小さなスツールを1脚購入し、配達してもらうことにしました。果たして、小さなスツールの使い心地は上々でした。生活の中に気に入った家具があるということが、こんなにも日々を豊かにしてくれるのだと知り、ミャンマー生活がますます楽しくなりました。

私はビンテージチークのセールスマン?

ビンテージチークショップを知ってからは、お店に時々足を運び、チーク材のダイニングチェアやコートかけ、細やかな彫刻を縁にほどこした姿見などを少しずつ買い揃えていきました。

新しいほど価値がある工業製品と違って、チークは年月が経つほど家具としても建材としても価値が出るそうです。時間とともに、木の水分が抜けて、より丈夫になり、風合いも豊かになるためです。

チーク材のダイニングチェアは、ずっしりと重く、高級感が漂います。
一人がけソファは、南国らしく、座面と背中の部分は竹で出来ていて通気性抜群です。セットで買った丸テーブルは、脚の部分の細工がシンプルながらもエッヂが効いており、見るだけで微笑みがこぼれてしまいます。姿見も、のぞき込むたびに芸術作品を鑑賞している気分です。コートかけは映画に出てきそうな優雅さで、大量生産の工業製品とは一線を画す仕上がり…。
と、ビンテージチーク家具のセールスマンのごとく、チーク材の家具の良さを語り始めると、止まらなくなってしまいます。

次はどんなビンテージチークを買おうかな?と計画するのも楽しく、遊びに来てくれたお客さまにもついついビンテージチークの家具を見せて魅力を語ってしまう私です。