Vol.25 日本で見つけるミャンマー

リトルヤンゴン in TOKYO

ミャンマーでは、お正月と水祭りのタイミングで4月に長い休暇があります。その休暇に合わせて、私と息子も、日本に少し長めの一時帰国をすることにしました。

日本に住んでいる時には、ミャンマーを身近に感じる場面はあまりなかったのですが、今回の滞在では、少し自分の視点が変わったように思いました。ミャンマー生活も丸2年が過ぎ、思った以上に日本にいてもミャンマーを感じる事が多かったのです。

日本の中でミャンマーを感じられる場所として有名なのは『高田馬場』です。高田馬場は、リトルヤンゴンとも言われており、ミャンマー料理店やミャンマー語教室などがあり、ミャンマー人も多く住んでいるそうです。

出張で日本に滞在したジーネクストミャンマーの社員も、自炊に使うミャンマーの調味料が足りなくなった時などは、高田馬場に買いに行くと言っていました。また、ミャンマー各地の料理が食べられますし、ミャンマービールを飲む事も出来ます。
日本にいながらにしてミャンマーを体験してみたい方は、まず高田馬場に行ってみてはいかがでしょうか。

驚きの偶然

私たち家族がヤンゴンでよく行くとんかつ屋さんは、日本に長く滞在していたミャンマー人ご夫婦がやっているお店です。とんかつや唐揚げ、カレーやお味噌汁といった日本食が手軽な値段で食べられるのと、ご夫婦共に日本語が流暢で、色々な相談に乗ってくれるのでありがたい存在です。

ある時、ご主人に「日本のどのあたりで働いていたんですか?」とうかがってみると、「××駅にあるカレーチェーン店で店長をやっていたよ。」と聞いて驚きました。ご主人が働いていたお店は、私の日本の自宅の最寄り駅にあったからです!
日本で、件のカレーチェーン店の近くを通りかかり、ヤンゴンのとんかつ屋さんを思い出しました。
そして、以前は気が付いていませんでしたが、そのお店のすぐ近所には、ミャンマー人夫婦が経営するミャンマー料理店もありました。お茶の葉のサラダや、ダンパウなど、なじみ深くなったミャンマー料理の写真が店の外に飾ってあり、私が、気がついていなかっただけで、実は日本の家の近くにも、ミャンマーに関わるものがあったことにさらに驚いたのでした。

私の2つの拠点

日本にいる友人に、日暮里の繊維街には、来日したミャンマー人がこぞってお土産を買いに来るお店があると教えてもらったので、行ってきました!
『ミハマクロス』というお店です。日本製の和柄の布をミャンマーの民族衣装のロンジーを作るのに最適なサイズにカットして売っているのです。お店の外にはミャンマー国旗をあしらった看板とミャンマーの文字があり、店内は和柄のロンジー布でいっぱいでした。
女性社員に聞いたところ「日本に行ったミャンマー人は、みんなKIMONOの布を買いに日暮里に行きます」と言っていたので、私も数点お土産用に買い求めました。
日暮里が繊維街だという事は知っていましたが、まさかミャンマー人に有名なお店があるとは思いませんでしたし、その情報を日本の友人から教えてもらうとは思いもよりませんでした。

そして、とある日、近所の公園で息子を遊ばせていると、何やらミャンマー語らしき言葉が聞こえたような気がしたのです。
耳をすまして聞いてみると、やはりミャンマー語でした。息子よりも少し大きな男の子とその両親が遊んでいたのですが、彼らがミャンマー語を話していたのです。
「ミャンマー人ですか?日本に住んでいますか?」と、ミャンマー語で尋ねると、「そうです、日本に住んでいます。あなたもミャンマー人?」と答えが返ってきました。
このミャンマー人家族は近所に住んでいるようで、その後も何度か会いました。

彼らだけでなく、電車の中でも「この人はミャンマー人だな」というのがなんとなく分かるようになりました。顔つきだったり、履いているサンダルだったり、腕につけているブレスレットがミャンマー人特有のものだと気づくようになったのです。

ある国と関わりが深くなると、日本にいても、自然とその国の情報が入ってくる目や耳が育ち、世界が広がっていくのだなと感じました。