Vol.20 日本人が喜ぶミャンマーのお土産

お土産は悩みの種

日本って本当に良い国です。食べ物は何でも美味しいし、雑貨のクオリティも高いです。ミャンマーに住む日本人の悩みの種といえば、そんな日本に一時帰国する際に、何をお土産に買っていくか…。
私の主観なのですが、食べ物も雑貨も、日本の物の方が美味しいし品質も良いので、わざわざミャンマーで何か買っていっても、差し上げる方に喜んで頂けるだろうか、と考えてしまうのです。

もちろん、お土産を買っていくという気持ちが大切なのですが、できれば相手の方が喜ぶようなお土産をあげたい!でも、そんなものはない!…いえいえ、ないということはありませんでした。

何度か日本に帰国するたびに、色々試行錯誤し、自分なりのミャンマー鉄板お土産を見つけたのでご紹介したいと思います。

食べ物系のお土産は、ミャンマーならではのものを!

食べ物系のお土産だと、空港のお土産物屋さんでは、『ロイヤルティーミックス』というお湯を注いで作るインスタントミルクティをよく見かけます。砂糖入りのミャンマーミルクティを粉末にしたもので、甘い飲み物が好きな方にはお勧めです。私も、気軽なお土産としてよく使っています。しかし、正直言うと、日本に売っているインスタント飲料には、味ではかなわないと思ってしまいます。

せっかく食べ物を買っていくなら、ミャンマーでしか買えないもの、もしくはミャンマー産の方が、品質が良くて安いものを買いたいものです。
そんな中、私が見つけたお勧めの食べ物のお土産は、『ラペットゥ』というお茶の葉の漬物です。ミャンマーには、乳酸菌発酵させたお茶の葉の漬物を食べる習慣があり、おつまみやお茶うけとして、各家に常備されています。
ラペットゥは、単品でなくアクセントになるものを和えて食べることが多いため、和えるためのフライドガーリックやナッツがミックスされているものを一緒に買うのがベターです。
ラペットゥは、日本では絶対に売っていませんし、すっぱくて万人受けはしないかもしれませんが、「一度お試しください」と差し上げれば良い体験になるので、食文化に興味がある人に差し上げるのにお勧めです。

また、シャン州で採れるオーガニックの緑茶も、日本のお茶とはまた違った野生的な香りが特徴的で、お茶好きな日本人には喜ばれるお土産になるのではないでしょうか。
お茶は、ミャンマーに根付いた文化のひとつです。日本で楽しまれているお茶とは、また違った角度からお茶を見る事ができて、頂いた方もミャンマーに親しみと興味を持っていただけるのではないかと思います。

日常使いのミャンマー雑貨で文化交流

食べ物ではなく、何か雑貨をお土産にしたい…という方には、世界遺産でもあるバガンで作られる漆器を大プッシュします。ミャンマーにも漆塗りの文化があり、日本の漆器とはまた違った趣を持っているのです。日本の漆器と違うのは、一度漆を塗ったあとに小刀で削って模様を出しているところです。このため、表面に動きがあり、カジュアルな場面にもよく合います。
私が特にお気に入りなのは、小刀で丸い模様をたくさん施したものです。どことなく英国調にも見えて、アジアンや和風だけでなく、色々な国の食器とも相性が良いのです。漆器で出来たポットとカップのセットなど、お茶道具の漆器もあるので、お茶とセットで差し上げるのも素敵ですね。
注意しなくてはならいことは、ミャンマーの漆塗りは、加工がアバウトなため、漆アレルギーの方などが使うと成分によってかぶれたりすることがある事と、手作業で作られているので、品質にばらつきがあることでしょうか。

また、ミャンマー雑貨で見逃せないのが、少数民族がそれぞれに作っている織物や刺繍が施されたテキスタイルです。チン族の織物は、目の詰まった幾何学模様とシックな色合い。シャン族はかすりのような文様が特徴です。モン族のテキスタイルは独特の模様がかわいらしく、ナーガ族の刺繍は狩猟や収穫の様子がデフォルメされた素朴でユーモラスなもの。
写真はナーガ族の刺繍です。壁に飾ったり、テーブルセンターにしたり、クッションカバーやバッグなどに加工されているものも売っています。

ミャンマーといえば、『軍事政権』『アウン=サン=スーチーさん』『ビルマの竪琴』くらいしか知らない方も多いと思います。そんな方にも、こういったものをお土産に差し上げれば、ミャンマーが多民族の国であること、少数民族に素晴らしい手仕事があることなど、ミャンマーの一面をご紹介することにつながるのではないでしょうか。
今日もそんな言い訳を胸に、マーケットでせっせとミャンマー雑貨を探すのでした。