Vol.17 ミャンマーでもポケモンゲットだぜ!

ヤンゴンでも大ブーム、ポケモンGO

日本で社会現象となっているポケモンGOが、この8月からミャンマーにも上陸しました!
もともと世界中で大人気のポケモンですが、ミャンマーでは、アニメが放映されていたわけでもなく、ゲームが公式に販売されていたわけでもありません。ピカチュウくらいは知っていたかもしれませんが、ポケモンGOで初めてポケモンに触れる人も多く、ミャンマーの人々に、ポケモンGOは受け入れられるのだろうか?というのは、未知数でした。

ミャンマーでポケモンGOの配信が開始になったその日の夜、スマートフォンにアプリをインストールし、徒歩圏内に唯一あるポケストップに散歩がてら行ってみる事にしました。
すると、早速、ポケストップに向かう道中、スマートフォンを覗き込みながら歩くミャンマー人カップルと遭遇しました。横目で見てみると画面にはポケモンGOです。お互い「あ、あなたもポケモン?」という感じで、なんとなく連帯感が生まれました。
ポケストップに到着すると、驚く事に周りには20名以上の若者達が集まっており、屋台まで出ていました。

そして、その日を境に、そのような光景は、あちらこちらで見かける事となりました。
ポケモンGOは、ミャンマーでもあっという間にブームになっていったのです。

ビジネスチャンスに即動く若者たち

ポケモンGOの人気が出始めてすぐ、『PokeBus Myanmar』というサービスが出現しました。毎週日曜日、エアコンの効いたバスで、朝の9時から夕方の6時まで、ヤンゴン市内のポケストップを回ってくれるというものです。
日本の東京などでは、少し歩けばポケストップだらけのようですが、ヤンゴンではポケストップが密集している場所が少なく、今は雨季で雨が降ってくることも多いため、バスで一気にまわってしまおう!という訳です。料金は、1人7ドルで、お水と軽食つき、各ポケストップでは、PokeBus側でルアーモジュールというポケモンがたくさん集まってくるアイテムをセットしてくれるというサービスもあるそうです。
このサービスについて教えてもらったその日、早速、夫と一緒に、週末のツアーに申し込みました。申し込みは、サービスが運営しているFacebookページから可能でした。

このツアーでは、私たち以外の参加者は、全員ミャンマー人でした。主催者の若者にたずねると、外国人での参加者は我々が初めてだそうです。彼は、以前はツアーガイドをしていたとのことで、ヤンゴンの名所でもあるポケストップでは、その場所の歴史の説明も英語でしてくれました。今は、別の仕事をしながら、友人と数名で週末だけこのツアーを企画しているということです。

ポケモンGOが流行したら、ガイドの時のコネクションで観光バスを手配して、無料で作れるFacebookページを使って宣伝して…と、自分でビジネスを考えて、友達ととりあえずやってみる!というたくましさに感心してしまいました。

パゴダでポケモンGO、アリ?ナシ?

さて、PokeBusツアーのバスは、観光的にはまったく有名でないパゴダに到着しました。ポケストップが沢山あるのだというそのパゴダの入り口でサンダルを脱ぎ、ローカル感あふれる参道を通って中に入ってみると、ツアー参加者以外にもポケモンGOをやっていると一目でわかるミャンマー人を何名か見かけました。
パゴダでポケモンGOをして良いのかどうか躊躇しましたが、さすがツアーに選ばれるだけあって、次々に出てくる見たことのないポケモン達!これは捕まえなくては!と、我々は、遠慮がちにすみっこの方でポケモンの捕獲に励みました。

しばらくすると、雨が降ってきました。バスに戻った方が良いかな?と思っていると、主催者の若者が「雨が降っているからこちらにどうぞ!」と金色の仏像がまつられている屋根つきの建物の中に案内してくれました。
(え?ここ?仏像のある場所だし、お祈りとかするところじゃないのかな?)と、一瞬ためらったものの、目の前には、所狭しと座ってポケモンGOに励むミャンマー人達。なんと、その場所にいる人全員が、スマホを片手にポケモンGOをしていました。

ミャンマーの人々にとって、パゴダは、お祈りするだけの場所ではありません。家族でお弁当を食べたり、デートしたり、お昼寝したり、憩いの場として存在しています。パゴダは神聖な場所でもあり、身近な場所でもあるのです。
したがって、日本人の感覚で、日本のお寺でポケモンGOをする事と、ミャンマー人のそれを単純に比較する事は出来ません。
また、お昼寝は良くて、ポケモンGOがダメ、というのをジャッジすることも、もちろん出来ませんが、その場にいる全員がスマホのポケモンGOを一心不乱にやっている光景には、なんだか違和感を覚えました。
違和感を覚えつつも、ポケモンはしっかり捕獲した我々でしたが、たまに袈裟を着たお坊さんが通ると、なんとなくポケモンGOをしていることが後ろめたい気持ちになったのも事実です。

日本では、入ってはいけない場所に入ってしまったり、夢中になり過ぎて事故に遭ったりと、社会問題になっているポケモンGO。ミャンマーでもパゴダでのポケモンGOがそのうち問題になりやしないか…と状況を見守っている私なのでした。