Vol.13 社員旅行で改めて感じる、未知の国ミャンマー

1年ぶり2回目、1泊3日の社員旅行

このコラムも、とうとう13回目を迎えました。
未知の国ミャンマーに引っ越してきてから、もう1年が経ったのです。
今でも、家の前に降り立ったあの日の衝撃(コラムVol.01参照)はよく覚えています。
そして、到着したその週末にはサバイバルな社員旅行。乳飲み子を抱え、バスで7時間ゆられてビーチに行った事(コラムVol.03参照)も、もう1年前の事なのです。

…という事は?そうです、今年も社員旅行のシーズン到来です!
ミャンマー語も分からず、知っている人もおらず、右も左も分からなかった去年ですが、今年の私は一味違います。ミャンマー語も少しは話せるようになったし、友人知人も増えてきました。 去年、旅行の手配をしてくれた社員は、家庭の事情で退職したため、今年は私が旅行の手配をすることになりました。

去年の旅行は、早朝にヤンゴンを出発し、昼過ぎにビーチに到着、1泊して翌日の昼にはビーチを出るという慌ただしい日程でした。それでも、波にゆられてとても楽しそうだった皆の姿は印象的で、よく覚えています。
社員旅行の場所は、去年と同じグエサウンビーチに決まりました。エクセルで準備する項目をまとめて予算表を作り、知人の旅行会社に見積もりをお願いし、レストランやアクティビティを調べ…旅行の準備に、頭を悩ませる日々が始まりました。
今年も、2泊する余裕まではないけれど、もっと長い時間遊べないかと、色々方法を考えた結果、次のようなスケジュールを決行することにしました。
木曜日の仕事が終わってから、深夜に出発し、金曜日の早朝にグエサウンビーチに到着し、1日遊びます。そのまま1泊し、土曜日の昼に現地を出発、その日の夕方にヤンゴン市内に到着という1泊3日の強行軍です。

セルフィー大好き、ミャンマーの若者達

社員の人数は、去年に比べて倍以上になっています。去年はハイエースを借り切って向かいましたが、今年は観光バスをチャーターして行くことになりました。
約束の23時30分に、チャーターした観光バスが会社のすぐ近くまで到着し、全員がバスに乗り込みました。

さて、この時に驚いたのが、集合した女性社員が全員ばっちりオシャレをしていて、普段はあまりしないメイクもしっかりしていたことです。
それに対して私は、バスの中で息子を抱っこしながら、なんとかして寝ようと思っていたため、ノーメイクでリラックスウエア。一瞬「あれ?みんなバスの中で寝ていくの分かってないのかな?」と心配になりました。
しかし、心配にはおよびません。皆、ちゃんとスケジュールについては分かっていたうえで、メイクも服もばっちりだったのです。出発のバスの中で早くも始まったのは、スマートフォンでのセルフィーに次ぐセルフィー!とにかく皆セルフィーが大好きなのです。ミャンマーでスマートフォンが普及し始めたのは2年ほど前からですが、それと同時にセルフィーをしてSNSにアップするという文化も急激に広まり、今やそれなしでは生きていけないのでは?と思うほどです。

翌朝、まだ薄暗いグエサウンビーチに到着し、夜が明けるとすぐ、女子社員達は、メイクを直し、服も着替えて、ホテルの庭や砂浜で写真を撮り始めました。
男子社員も、負けじと浜辺に置いてある椅子を小道具に使って集合写真を撮り始めます。
スマートフォン用の自撮り棒を持参しているのはもちろんですが、中には、FUJIFILMやNIKONのデジタル一眼レフカメラを持ってきた人もいて、写真撮影にかける並々ならぬ意気込みを感じました。

海で波にのって遊ぶ時も、スマートフォンや小さめのタブレットはしっかり持参し、かわりばんこに写真を撮っていて、それはそれは楽しそうでした。
昨年と同様、グエサウンビーチはまだ電気は通っていません。しかし驚いたのは、去年はあまり入らなかった携帯電話の電波がかなり入るようになっていたことです。電気よりも、携帯の電波が先に整備されるのも、スマホ命のミャンマー人を見ていると何だか納得なのです。

バスの運転手とトラブル発生?

我々がチャーターした観光バスには、運転手が1名と、手伝いのためのスタッフが1名の合計2名が乗っていました。
ミャンマーにそのような習慣があるのかどうかは分かりませんでしたが、出発の際に、心づけとしてそれぞれにお金を渡し、「安全運転でお願いします」と伝えました。
実際、とても上手な運転で、ヤンゴンからグエサウンビーチまでの悪路をものともせず、予定よりも早く到着することが出来たのです。

さて、事件が起こったのは、その日のディナーの後、ホテルから少し離れたバーに、バスに乗って、ファイヤーダンスのショーを観に行った時のことでした。
ショーを観て、大満足で帰ろうかと思ったその時です。
「マキコさん!バスの運転手が怒っていて、迎えに来ないと言っています!」と1人の女子社員が困ったように言いに来ました。「えっ?なんで?運転手は何に怒っているの?」とたずねたところ、「予定の時間が変わったので、それで怒っています。」とのこと。
旅行会社の人に連絡を取り、なんとか迎えに来てもらいましたが、運転手はホテルまでの道のりをずっと不機嫌な様子でした。

ミャンマー人が、日本人と違って、時間に対してかなりおおらかなのは、1年間暮らしてきて実感していました。また、バスは旅行期間中ずっとチャーターしていたので、お客さんは私達だけです。少し時間が変わったことで、そんなに怒るかな?と不思議に思っていたところ、旅行会社の方から電話で本当の理由を教えてもらうことが出来ました。
「運転手は、晩ごはんをまだ食べていなかったためお腹が空いていた。」「それなのに、差し入れのひとつもなかったので、いじけてしまった。」という理由で怒っていたのが本当のところでした。
ミャンマーでは、食事のために移動する時には、運転手にも、「一緒に食べる?それともどこかで食べてくる?」と声をかけたり、麺料理や飲み物を差し入れしたりするのが普通の事なのだそうです。
最初に渡した心づけで、麺料理は5杯くらい食べられるのですが、そういう問題ではなかったのです。心配りが足りなかった事を反省し、遅ればせながら、翌日は運転手に飲み物を差し入れました。昨夜とは違って、グエサウンからヤンゴンまで、行きと同様に上手な運転で戻ってもらうことが出来ました。

1年間暮らしてきて、だいぶ慣れたつもりでいましたが、いまだ未知の国ミャンマー。

『旅行や食事は、セルフィーに適した場所を選ぶと皆が喜ぶ』
『バスの運転手には、差し入れや声かけなどの心配りを忘れない』

来年の旅行のため、しっかりエクセルにメモを残した私でした。